学生時代に幾度も通ったお店、無くなっていたことを本日知りました。
御茶ノ水駅の聖橋口改札付近にある「まいまいつぶろ」という飲み屋さんです。
夜間の大学に通っていた自分、昼間は駿河台の別の大学で職員をしていました。
古い文学に登場する書生的な感覚で、生活費と学費は昼間の仕事でまかなっていました。
「まいまいつぶろ」で飲むときは、土壇場な場面が多かった記憶です。出席点が必須な授業をサボってでも、片付けたかった問題があるときばかりでした。
同僚が追い込まれたときだったり、自分が追い込まれたときだったり。
飲む相手は、同僚だったり、上司だったり。
手持ちのお金が少なくても、十分に酔っ払えるお店でしたし、余計な飾りもサービスも何もなく、語るに足りる空間でした。
安いお酒は、二杯目で本題を忘れさせるくらいの破壊力を持っていたのかもしれません。
翌朝は、酷い二日酔いがお決まりなのを知っていても、ここで話したい事があったものでした。
既に無くなった立ち食いそばの「辰巳庵」も含め、思い出の場所が御茶ノ水から徐々に無くなっているようです。
そうなる前に「行っておけば良かった」と、また思う今宵でした。
ガァ
Comment
こんにちは。
BIBOU日記のTAMAOと申します。
コメントありがとうございます。
最近、御茶ノ水に行くことがなく、その後どうなったのか、昨日も話をしていたところです。
不動産屋の看板がかかっているとは、残念でなりません。
まいまいだけはいつまでも存在するお店だと思っていました。
「行っておけばよかった」本当にこの一言です。
TAMAOさん
コメント、ありがとうございます。
自分があのお店に出入りしていたのは、丁度バブルの頃だったんですよ。華やかさが求められる時代だったのですが、好きだったんですよ。駆け込み寺的だったのかな。
無口なマスターとは注文とお勘定以外、遂に一度も話すこと無かったです。必ず誰かと一緒に飲んでいました。「ちょっと付き合ってくれ」って。
狭い階段を独りでは降りられなくなった友人とか、何人も居ました。
数ヶ月前に通りかかったとき、不動産屋さんの看板は無かったハズなのに。平日の夜なのに、扉は閉じたままでした。
御茶ノ水界隈が好きで、現在の部屋は御茶ノ水駅まで徒歩十分前後の場所だったりです。
ただ、御茶ノ水らしい風景とかお店とか、減りつつあるようです。
しみじみと読ませていただきました。まいまいつぶろ…閉店残念です。(T_T)
bokunemuiさんへ
ああしておけばよかった、こうしておけばよかったと思えるこの頃です。
大切な場所は残っていても、当時の連中はもう残っていなく。
悔いなく、参りたいです。
ガァ
1975年前後に「まいまいつぶろ」から徒歩2~3分ほどにあった「深井ビル」という所に勤務していました。SUKIYAKIさんがが書く立ち食いそばの「辰巳庵」は深井ビルの北隣・駿台予備校の1階にあった記憶があり、その頃20代の私の朝食場所でした。「まいまいつぶろ」は仕事終わりに会社の先輩と一緒に週に数回通いました。転勤して御茶ノ水を離れて数ヶ月後に懐かしく思い、一人で訪れた時に店に入るなりマスターが声をかけてくれました。「今日は誰も来ていないよ」と。いつもは会社の同僚数人で寄っていたのに、その日は私が一人で店に入ったのに対して声をかけてくれたのでした。転勤する事を話してなかったことをお詫びすると共に懐かしくゆっくりと楽しむことができました。
Autozzaさん、コメントありがとうございます。
辰巳庵もご存知とは、嬉しいです。あのしょっぱいつゆが自分の中では東京の標準的な立ち食い蕎麦になってしまいました。
特に寒い冬の朝は身体も暖まる一杯でした。
まいまいつぶろの思い出は真夏の夜が何故か多く。
ビール瓶とかウイスキーのグラスが結露していて、よく冷えているんだなぁと。
友人と重い話題で言葉に詰まったとき、それを見つめてばかりでした。
2Fのテーブル席ばかり利用していて、注文と勘定以外で店主さんと会話する機会は無かったです。
そうではなかったらしいのですが、店主さんは無口な印象でした。
あれだけ長く続いた二店であっても、永遠に続く訳では無かったんだなぁと。
辰巳庵は2004年頃まで残っていた記憶で、こうなる前に最後の一杯をしっかり頂いておくべきだったと後悔しています。
この記事を綴ったのも既に17年前。時の流れは早いものです。
もう一つの記事には解体寸前の店内も写真で載せています。
https://swon.fc2.page/wordpress/?p=1962
諸先輩方の想いが、ひしひしと伝わります。
小生60歳。明治大学時代、先輩に紹介されたお店でした。マスターの流儀を教え込まれ、初回から寡黙の魅力にとりつかれ、生涯忘れ得ぬひとときを刻まさせてもらいました。
お礼が言いたいです。どうにかして、マスターに、あのときのみなさんに、このブログの方に、お礼が言いたいです。涙します。本当に「ありがとうございました」
古市さん
古い記事にコメント頂き、ありがとうございます。
Blogを残しておいて良かったです。昨年、閉鎖すべきか迷えていました。
私は古市さんより少し年下ですが、当時から御茶ノ水駅界隈のノスタルジックさが大好きでした。
当時の明大のキャンパスもいい雰囲気を醸し出していた記憶です。
私の記憶でもマスターは言葉数少ない印象でした。その後の世代のお客さんの話によると、会話も楽しまれていたそうです。
もう一つのコメントの方にも、続きを綴ります。