某SNSで知人がちょっと懐かしい曲を紹介していました。
自分も一時期Stevieにハマっていまして。
当時社員寮のあった稲城は小さな町だったものの、本屋さんとレコード屋さんはちゃんと存在していまして。
あの小さなレコード屋さん、一時期は自分が一番売り上げを伸ばしていたと思います。あんなに小さな店舗だったのに、相性が良かったのか自分が探していたCDはだいたい揃えていまして。
当時所属していた社内バンドでもStevieのSir Dukeが課題曲だったりしたのですが、次のスタジオ練習の課題曲が多過ぎて、あの曲のユニゾンが弾けなかったり。
Don’t You Worry ‘bout A Thingは別のアーティストが歌っていたバージョンの方が耳に残っていました。バブル終わり頃の大学時代に常連だったお店でよく流れていて。
誰が歌っていたのかずっと謎だったものの、検索したところ直ぐに判りました。Incognitoだったそうです。
バブルの終わり頃といっても当時はまだ景気が良く、誰しもが明日に明るさがあった時期でした。直ぐにまた持ち直すだろうと。
当時暮らしていたマンションの一階にあったあの店、妙な事件に巻き込まれてしまったのも十月でして、あの夜はとても寒かったなぁと。
マンションで顔見知りだった方々に救出を手伝ってもらったのですが、自分もあの姉さんもその後は夜が恐ろしく、数日は深夜まで自分の部屋で一緒でした。
「屋台でたこ焼き買ってきたから一緒に頂きません?」と。お姉さんは立派な彼氏がいたので、悪いことは一切出来ませんでした。
数ヶ月後に大学を卒業し部屋を離れる場面では、お姉さんの彼氏がエアコンの取り外しを手伝ってくれたり。アルバイトで慣れていた作業だそうで。
留年してしまった友人がエアコンの無い生活だったので、プレゼントしたのですが、その場に居た友人も、そんな場面に驚いていました。
「東京らしからぬ人付き合いだ」と。
大きな会社に入ってしまった自分は、当時稼ぎも良く。たまにあの店に顔を出すと、ついでにお姉さんを誘い新車でドライブに連れだしたり。
その数年後、自分が東京を離れるタイミングで久し振りにお姉さんに電話してみました。
電話に出たのは旦那さん。ただ、聞き覚えの無い声でした。
自分が何者なのか軽く説明したところ、旦那さんも奥さんからよく聴いていた名前だったそうです。
数時間後にお姉さんから電話がありました。当時の彼氏とは別れてしまったそうで、自分と同い年の男性と結婚されたそうで。自分の体調も優しい声で心配してくれて。
当時はよく怒られたものでした。「ボーナス出たから今回も学費が払えられそうです」と伝えると、お姉さんは「私なんてボーナス無いのよ!お前とはもう口きいてやらん!」と。
勿論毎度の冗談だったのですが。しかし、景気の良かったあの当時、六大学を卒業しているのに「どうして?」とも思いました。
何だか不器用な女性だったとも思えるのですが、自分の方が不器用だったとも思えます。
話が逸れ過ぎました。
一曲で色々と思い出してしまい。
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